椎本巻

椎本読了。
源氏物語』の人が死ぬ時の書かれ方が苦手だなぁ。唐突に「亡せたまひぬる」とあったりするので「うあ!」って思う。なんだその説明。そんな風に唐突に訪れる死別の場面の描かれ方も無常さを表現する手法なのかなとは思うんだけど。何にせよこのあたりの話の流れは抹香臭い。まだ一度も身近な人と死に別れた事がないせいで実感は沸かないけど、こういうのこそが写実的であるとしたら…と思うと急に両親を大切にしたくなる。これもまた我ながら極端な感情移入だなぁ。あと、思った以上に設定が末摘花だなぁとも思った。薫と匂宮が揃ってやきもきしてるとこなんかも。
それにしても匂宮に「あのオッサンは堅苦しくてめんどくさい」と煙たがられる夕霧くんには泣ける。