女帝様へ


女帝様!緒絶川レポお疲れです!
女帝日記で言及されていた柴咲コウ『浮雲』について。
コメント欄には書ききれないや、と思ったのでトラバさせて頂きます☆
パソ環境が戻ってからでもご意見うかがわせて下さい!


私個人としてはこれは源氏物語』の女性・浮舟をイメージさせるように思います。


浮舟という女性は『源氏』の宇治十帖と呼ばれるところで登場する人物。
薫・匂宮という二人の男性から思いを寄せられ挙句入水してしまうというなかなかドラマチックな人です。
入水後横川の僧都に命を助けられてしまい、物思いに耽る・・・って感じだったと思う。


なんせ読んでないんで☆あはっ☆


詳しい事は『源氏』で卒論を書くような人に聞いてみて下さい。私は知らない。


とにかくキーワードは「二人の男性からの求愛」「入水」「出家」で。


※『源氏物語』引用本文とその巻号・ページは新編日本古典文学全集(小学館)より




トブラウ イニシエ
→「思ひ出づ」という語が手習巻に多い?とドクターの人が言ってた気がする。するだけ。でも昔を思い出す浮舟の姿はなんか話の流れ的に理解ができるし・・・
と、読んでない人らしい発言をしてみる。


タユタフ
→入水つながり?


人形
→薫「かの山里のわたしに、わざと寺などはなくとも、昔おぼゆる人形(ひとがた)をも作り、絵にも描きとりて、行ひはべらむとなん思うたまへなりにたる」
中の君「人形のついでに、いとあやしく、思ひよるまじきことをこそ思ひ出ではべれ」
(「宿木」⑤448)
元々薫は浮舟を憧れの女性・大君の代わりとして探し求めた…んだっけかな?それを「人形(ひとがた)」と明言しちゃってます、この男。
薫の「人形」発言で中の君が思い出した異母姉妹?が浮舟だったはず。


千年
→「千年の恋ひかる源氏物語」なんてあるわけだし、そういうイメージのつながりとかもしかしたら期待してるとか?
ありえなくもないのでは。


川に身を慰む
→入水つながり?


長らへば 行方も知らぬ恋の道かな
→「ゆらのとを わたるたびびと かぢをたえ ゆくへもしらぬ こいのみちかな」
(新古今・恋一・一〇七一)
ってのがあるけど私は百人一首の曽禰好忠の歌がなきゃ思い浮かべられなかったよ(--;所詮私の知識ですから。それと他にも
「ながらへばかならずうきこと見えぬべき身の、亡くならんは何か惜しかるべき」
(「浮舟」⑥184)
という浮舟が入水を覚悟する場面の言葉も想起すべきなのかも?「ながらへば」なんて死を覚悟するときの常套句みたいなもんだろうし確実な事は言えないけれども。




こんなものかな?
わざと恥をかこうとして書いてるようなつたない分析でお恥ずかしい限りです。
でもこっちはGO!GO!7188の『浮舟』程分かりやすくイメージがつながるわけじゃないけどね(^^;
「秋が過ぎたらきっとあたしはのびた黒い髪を切り落としてしまう」とかって!
ところで百人一首と言えば女帝様が言及されている「玉の緒よ」は私の最愛の歌です。


それにしても引用しまくりながら新全集『源氏』⑤、⑥をぺらぺらめくってたら・・・


アドレナリンめぐりまくりっ!宇治十帖おもしろそうっ!


早くそこまで読みたい。まだ若菜巻ですから(;_:)
まず源氏パパ死んでくれ。