せんべい汁

父に車の練習に付き合ってもらった。
お願いする時に「おとうちゃんの人生もこれまでか…」と言われた。私も父も生きてます。近所の運動公園まで連れてってもらって、大きな駐車場でぐるぐるそこらを回ったりバックで駐車入れしたり。よちよち歩く子供を見る度に「標的やぞ」と喜ぶのはどうにかして欲しい。苦手だった父だけど、最近はこんな風ないい遊び相手になるようにもなってきた。思春期のトンネルを抜けつつあるのかも…とか思う。ども、ティーンエイジャーです。
夜に母が帰宅してきてごはんを作った。
こないだの青森旅行で自分へのお土産の残りのせんべい汁を両親に振る舞う。買い出ししようと思ったら「大根とにんじんと舞茸としめじとしいたけとねぎはあるよ」と言われて、他に何がいるってんだ、となった。完璧。なんで二人で生活してるはずなのにそんなに食材買い揃えられるんだろう。種類買うと悪くしちゃう確率だって高いじゃないか。
ごぼうもあんねんけど、中身すかすかやと思うねんよ」
「それだったら新しいの買ってこようか」
「ええよ、めんどくさいし、ごぼう
ごぼうて料理めんどくさいからすぐ悪くしちゃうよね」
「そやねん」
と主婦っぽい会話をした。母は関西弁の通じない子供らが巣立って標準語を話す時間が減ったせいか、私にも関西弁で話すことが多くなった気がする。一番近い血縁のはずなのに違う人種に思えるってちょっと寂しいものです。ちょっとっていうか、すごく。
せんべい汁が大好評でよかった。また青森行ったらおつゆせんべい買ってこよう。