をせんとや生まれけむ

ティラミス


昨日卒論を書き終えほっと一息、さて、どこ飲み行こうかーみたいな話をしてるときに中学時代の友達から着信アリ。この友人は学会発表前の切羽詰ってたときに泣きながら電話を寄越した事があった。「今度は何だ!」と色んな心配や妄想で頭がいっぱいになりながらドキマギかけ直したら「卒論出したでしょ?ごはん食べよ☆」という用件だった。ほっとした。よかった。もうてっきり新しい彼氏が実は妻子持ちだった!とか実はヅラだった!しかも『ママレードボーイ』のセリフをりぼんマスコットコミックスの何巻何ページまで言い当てられる人だった!とかいう話かと思ったじゃないのよ。はぁ。慰めの言葉(『ミラクル☆ガールズ』や『ケロケロちゃいむ』じゃなかっただけよかったじゃない!)すら準備してたよ!
そんなわけで福島駅のデュッカでごはんしてきた。
 
サラダもオムライスもティラミスもおいしかった。卵ぷるぷるー
その友人はまだ社会人一年目なんだけど、以前の職場で苦労して今の職場に転職した。前の悲惨な状況を聞いてるだけに活き活き働いてる様子が聞けただけで嬉しかった。しかも肌もつやつやしてて、あとチークに口紅にカーディガンまでピンクという乙女っぷりだったので、こりゃ新しい恋バナをたんまり聞かせられるな、と思った。そしたら予感的中。この分かりやすさは中学生の頃から何も変わらないなぁ。そして「その時ねっ!○○さんがねっ!あれ?それは別の日だったかな…」「でね、すっごい悲しくてね、うわーーって感じでね、もういたたまれなくてね、」といった具合に事細かに状況説明してくる。傍目には「いつの事でもいーよ」「すごい悲しかったのは分かったよ」と感じようがそこは恋する乙女。どの話をいつの飲み会の何次会で話したかって事まで重要なんですって。男性陣、メモっといて。
とは言えgirls' talkについていくには精神年齢がおっさん化してたという事を痛感しました。とりあえず彼女のラズベリー色のめがねやその奥の美しいまつげ(長い上にビューラー要らずの天然カール)に見惚れてました。
連絡が途絶えてる友達の近況なんかを聞くと、みんなそれぞれに就職先(看護士さんとか、司書さんとか)を決めてたり、目標に向かってバイト三つ掛け持ちでフリーターしてたり、坊やがこんなに大きくなってたりで、本当に坊やはますます可愛くなってた。かーわーいーーー!!!
職場環境て大事だなぁ、と思う。重要なのは仕事内容じゃなくて人だよ、と言われた。でも人は選びにくいもんね。それにもう選んじゃってるし。と言ったら「なるようにしかならないよ頑張れ」と言われた。すっかり女らしくなった上に随分な事言うようになったもんじゃないの。それって今まで私の方が言ってたセリフじゃないですか。
なんか悔しくて早くそんないい女になりたい!と焦りながら帰ってきたら思わず部屋の片付けをはじめてた。ダンボール4箱分のゴミが出た。
久しぶりに会って話をしただけで人を大掃除にかきたてるような女が私にとっての「いい女」です。