コンベンション

aully2006-10-07


グループ会社の同業同士で集まって若手で討論するという会に参加してきた。青森。
テーマは小説『八甲田山死の彷徨』の題材となった八甲田山雪中行軍について。雪中行軍に参加した二つの聯隊で、片や小聯隊を率いてほとんど生還させたリーダーと、片や中聯隊で10人に9人部下の命を失ない、自らも生死の境で命を断つ事になったリーダー、その違いはなんだったのか、というのが焦点。前準備に読んだこの小説があまりにもリアルに恐怖を掻き立てるものだから眠れないまま読み通してしまった。怖かった。極限状態で人が狂っていく描写が。こんなの好き好んでは読まない。絶対。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)

当コンベンションは昼の部より夜の部が長いというアレな会なのでございます。この若手の研修は、各社の役員の月例会議(ウチの親会社にフラストレーションをぶつけることに主眼が置かれている)に併設される形で開催されており、すると当然懇親会は役員と若手入り交じってのものになる。持ち上げ上手な中堅不在で不作法な若手が役員にぶつかっていくもんだから、カオス。たっぷり1年分くらい疲れた。私を気疲れさせたら大したもんっスよ。なんてのは大嘘で、疲れた。12時まで飲んでて、後半はとある会社の専務から「キミはどこかが完全にズレている。常識がない。そこらへん意識したほうがいい。」と言われ続け、ひい!となった。別の取締役だの支社長だのの間を回されている間も「この子はズレてる。そうでしょ○○さん。」と同意を求めるので「えぇ、本当に、全く。」と方々から言われ半泣きで焼酎煽ってた。推測ですが、100人程の若手の中で浴衣で参加した女子が私一人だったこと、それに加えてその浴衣が酔い乱れて下着全開になっていたであろうことがその原因かと思われます。こんな良識あふれる私に向かって。心外。ありがたい訓示も多かったのですが、ほとんど覚えてない。こういう貴重な機会を活かせるかどうかに人生の明暗は分かれるのでしょうね。号泣。
翌朝は青森観光。何度目かの斜陽館では欄間の美しさに溜め息を付き、立佞武多(たちねぷた)の館で高さ20メートル(だったかな)のねぷたのド迫力に腰を抜かした。ねぷたは時間が限られてたので次はもっとじっくり見たい。というかまた見たいと思えるレアな資料館でした。オスメス(打ち間違いママ)。
そして青森駅解散、JR全面運転停止、「天は我を見放した!同胞に枕を並べて死のうではないか!」(敗軍の将である神田大尉)となり、二列縦隊で切符を払い戻して今は高速バス車内。本当なら5時半には仙台に帰り着いてたはずが!くそう、台風め。山の神様の日に山さ入ったらいけねといったではねぇか(山村の地元民)(このネタしつこい)。
飲んで遊んでお給料もらえる大変おいしいイベントでした。来年も行きたい。